コミュニティーデザイナー
情熱大陸(5月29日)の山崎氏の取り組みは衝撃的だった。
ちょうど、先日新潟でお手伝いしている地域活性化活動があり、
そこでまさに感じた人をつなぎ、そして地域を外からの押し付けではなく、
自らの意思で発展されることの大事さを実感したから。
山崎さんは、コミュニティーデザインという仕事(山)を作り、
そしてそれをしっかりビジネスに育て(登頂)して、
その頂に満足せずに博士号の論文で、コミュニティーデザインを体系化しようとしている。
これぞ、MIT石井教授の言う、造山力!
コミュニティーデザインという文脈で、色々と調べて行き、面白い団体にたどり着く。
Doors of Perceptionsといって、デザイン思考でBOPやコミュニティー再生を支援している会社(?)なようだ。
見ていると、インドの食料システムや、大学や行政でのワークショップなどをしている。
プロジェクト一覧はここから、見られる。
http://www.doorsofperception.com/archives/doors_of_perception_portfolio/
代表の John Thackar氏がUK Design coucilのinnovation by design in public serviceに掲載しているプロセスは、
アダム・カヘン氏のchange lab、そしてそのベースのU理論に通じるものがかなりある。
Phase 1, “Diagnose”
地域の方と対話し、リサーチをし、症状の診断をする。
Phase 2, “Co-discover”,
エスノグラフィーなどを活用して、さらに深い理解をしていく。
まさに、Uの谷を下る作業になってくる。
Phase 3, “Co-Design”
みえてきた本質的課題に対して、共同で解決策を描くステージ。
強調されているのが、高いレベルでのcommunity ownership(コミュニティーが主導する、自分たちのものにしていく)こと。
phase 4, “Co-develop”
最終的には、visibileな解決策を創り上げていく。
このあたりリアルな場所でのワークショップ手法としては、多くのベストプラクティスがあるように感じるが、
これからweb/socialのmass collaboration platformを考えたときに、どのようにリアルとネットの
融合プラットフォームがデザインできるかに興味がある。
- 作者: 山崎亮
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